第66回 8/27 ドゥルーズと思考(6) 開催レポート
ドゥルーズと思考(6)
2020年8月27日(木)21:00~22:30
開催レポート
今回は、『ドゥルーズと思考』の最終日。最初の20分はNohさんよりまとめの講義がありました。
以下は講義内容の要約です。
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西洋哲学はカント、ニーチェ、ドゥルーズを抑えれば全体像がみえてきます。近代科学を哲学化するのに成功したカント、現代哲学を総整理した人がドゥルーズ。
人間の究極のゴール、終着点は何でしょうか?
『ホモ・デウス』の著書、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、我々ホモ・サピエンスは滅亡して、不老不死のホモ・デウス(神のヒト)に生まれ変わると言っています。人間の肉体はデータになり、宇宙全体がITで繋がる。データ優先、データ至上主義になっていった時、人間の価値はどうなるのか?
ピタゴラスは宇宙は数字でできているといっています。令和哲学は宇宙(瓶鳥)の外も数字で表します。数学は概念を生み出す学問です。哲学は概念を創造し続けること、拡張させていくことだとドゥルーズも言っています。
実数は「R」、虚数は「i」。「i」は心。「0=∞=1」の心の動きは、イメージ不可能。この宇宙は人間の脳の観点の結果物。宇宙(瓶鳥)の外は、人間の脳がイメージできるレベルを遥かにこえた凄すぎる動き。その動きひとつしかない。宇宙の中も宇宙の外もイコールです。令和哲学では、イメージ不可能な動き(宇宙の外)が夢を見ていると言っています。
ドゥルーズの弱点は、エネルギーのアルゴリズムを語れないことで、数学・物理学の後ろについていく哲学。
令和哲学は数学・物理学の前をリードしていく哲学です。
概念の拡張だけではなく、希望のワクワク大事件を起こす道を案内できるのが本物の哲学といえます。
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その後の質問道場ではたくさんの質問が挙がりました。
以下、いくつかピックアップしたものをご紹介します。
Q:1000人の侍をつくるメリットは?
A:“平等な同僚”を得ることが一番幸せなこと。ドゥルーズの「違いの哲学」では“平等な同僚”を得ることは簡単ではない。同一性まで語れること、それがジャパンミッション、ジャパンドリームに繋がる。
世界の人たちに愛され尊敬される英雄産業をつくりだすためには、「今ここひとつ」の令和感覚が必要。これから「日本探し」が起きる。なぜ日本維新がおきたのか?危機が来たときに日本は何かやる。
今危機だから、日本は必ず何かやる。日本は一番深い心と繋がって、それを使うことができる集団。全体主義を完成させた国は歴史上日本以外にどこにもない。次は個人主義を完成させる時。
個人プレーで個人がヒーローになる時代は終わり。これからはチームプレーの時代。
Q:考える力を養うためには、日々何を考えたらいいのか?
A:答えではなく、質問探しをすること。日本は若者がチャレンジしないし、少子高齢化の問題もある。新しい哲学がないと未来がない。明治維新の成功のおかげでここまできたけど、日本はこれからゼロから新しく道なき道をつくる勇気が必要。
それは哲学なしではムリ。人間一人ひとりが皆自分の哲学を持つことができて、主義主張できるようにするメタ哲学が必要。
Q:日本のリーダーは迷走しているように思うが、日本はどのように変わるべきか?
A:日本から「心とは何か」を教育するモデルをつくること。全体主義を完成させた日本が個人主義を完成させて、共同体主義にいくこと。日本は決断が必要。
日本にいま一番必要なのが哲学。全世界の人をワクワクさせる希望の大事件、偉大な事件、楽しくてたまらないゲームに案内できるのが本物の哲学。令和哲学はそれに貢献できる確信があって、哲学に「令和」をつけている。
日本は大きなチャレンジができる唯一無二の集団だと思っている。
人類が500万年間突破できなかった限界を突破するのが日本だと。
いまは不確実性の時代。大きな変化には冒険精神と勇気が必要。日本をどう考えていくのか。今までの日本の成功は成功じゃない、今からやる日本の成功はもっとでっかいから。
美しい事件を起こすことができるのが日本。今全世界が、心が不安で不安でたまらない。不動心を持つことができる本物の教育は日本にぴったり。モノづくりで世界トップをやった日本が、次は人づくり、チームプレーにオールインするべき。日本にビックチャンスがきている。
若い人たちが挑戦ができない社会的雰囲気になっているから、大きな変化に挑戦できるようにするのがリーダーの重要な課題。
Q:コロナにどう向きあっていったらいいか?
A:3つのコロナがある。体のコロナ、経済のコロナ、心のコロナ。日本は心のコロナが一番問題。コロナ感染が確定するといじめられる。
病気を持ってる人、炎症がある人、1%しか死なない。免疫力がある人は死なないから大丈夫。不安、恐怖、パニックをなくすことが大事。
最後に、WHTの討論者5名が感想を述べました。視聴者からも、WHTのディスカッションが楽しい、面白いととても好評だったメンバーでしたが、全員共通して「出演して良かった」と言っており、「何年もコミュニケーションを学んでいて気付かなかった課題が、今回のWHTを通してわかった」「無意識深くにあった観点固定に気づけた」「判断力に変化が起きた」等、一人ひとりが確実にコミュニケーション力や判断力などのステップアップの鍵を掴んでいました。
次回8月29日(金)からは、新しく「フロイトと感情」がテーマになります。どうぞお楽しみに!
参加者の感想
令和哲学は全てを統合していくすごい哲学なのですね。これからも深めていきます、明日も楽しみです。(pikoさん)
冒頭のNoh先生のまとめは素晴らしかったです!1000人の侍を作ることを本気で考えたらアイディアが出てくると言っていたのも印象的でした。出演者の皆さんのコメントを聞いてWHTの素晴らしさと、この6日間の価値や希望を感じました。ありがとうございました。(しまさん)
希望の未来を案内する、社会構造を変化させることができる哲学ってすごいなぁ、と感じました!(eccoさん)
6日間お疲れ様でした。出演者の方々も参加するのにチャレンジがあったのですね。皆さんの表情からスッキリ、ワクワクされているのが伝わってきました。 今日は様々な角度のQ&Aが聞けてよかったです。先生が初めて源泉的動きと出会ったときのお話も印象的でした。ありがとうございました。(れいさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
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またのご参加をお待ちしております。
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