世界の哲学者紹介:哲学カウンセリングのパイオニア ルー・マリノフ


今回の哲学者

職業・肩書: 哲学者 ニューヨーク市立大学教授, 米国実践哲学協会会長
国籍: 米国
生年月日: 1951年
出生地: カナダ
学歴: ダウソン大学卒,ロンドン大学
学位: 哲学博士
経歴: ダウソン大学を卒業後、ロンドン大学で科学哲学の博士号を取得。日々の生活で直面する問題に哲学を応用する“哲学カウンセリング”のパイオニアとして知られ、大学の講義、セミナーやカウンセリング、執筆、テレビ出演など精力的に活躍。1998年米国実践哲学協会を創設。

ルー・マリノフの思想哲学

マリノフ氏は、「哲学がビジネスで果たす役割」として、9つもの役割を挙げる。そのなかには、「倫理実践や倫理規定のマニュアル作成とその実践を助ける」という役割や、「環境にかかわる責任について助言する」という役割がある。マリノフ氏によれば、哲学者はビジネスのことはわからないかもしれないが、抽象的な概念を扱うことや、そうした概念を具体的な現実に結びつけることに長けている。したがって、企業がもつ価値観や方針は抽象的なものだが、哲学者がそれを明確な言葉にしてやり、さらには、具体的な実践へと結びつけてやることができる。

ルー・マリノフの活動や影響

哲学カウンセリングの先駆的な実践を行い、1998年に「アメリカ実践哲学協会」を創設。協会には、全米40州以上、ドイツ、カナダ、イギリス、ノルウェーなど20カ国以上から大学の教員、研究者が加盟する。 1999年に『プローザックよりもプラトンを』を発刊し、全米でベストセラーに。40カ国以上で相次いで翻訳出版された。2013年には東京大学本郷キャンパスにてワークショップを開催。

記者がみる!令和哲学とつながるポイント

哲学を大学や企業の実践現場で活用しているため、「哲学をライフスタイルへ応用する」という点で融合できると感じた。また、グローバルでも活躍されているため、One Worldを共に創っていける仲間になれると思う。

服部 綾子(Hattori Ayako)
NR AMERICA / Director

顧客満足・女性の消費者行動に興味を持ち、高校卒業後渡米。

米国大学にてマーケティングを専攻し、卒業後大手外資系消費財メーカーに入社。CRM(顧客関係構築)の分野で化粧品・日用品の販売促進や海外戦略に携わる。越境ECビジネスや貿易に携わる中で、多岐に渡るグローバルプロジェクトリーダーを経験するも、チームプレイを構築できない“判断基準・資本主義の限界”を感じ続ける。

その後、「nTech(認識技術)」と出会い、個人と組織が融合できる新しい組織構築モデル「トーラス組織」を実践しエリアマネージャーとして100人規模の組織の責任者を務める。 現在、サンフランシスコを起点に認識技術の北米展開に着手し、経営者やリーダーと新たな教育・経済のビジョン共有ができるプラットホームを構築。また、ハーバード大学教育心理学教授とともにDignity Educationを推進中。

ビジネス力・現実力を兼ね備えた、心のプロフェッショナルとして精力的に活動し、個人にとどまらず企業に至るまで幅広い問題解決コンサルタントとして活躍。

参考記事
https://kotobank.jp/word/ルー%20マリノフ-1687153

https://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/blog/2013/06/post-622

http://www.totetu.org/about/about-us/gakujutsu-taikai/2007.html

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