第57回 8/14 ドゥルーズと尊厳(2) 開催レポート
ドゥルーズと尊厳(2)
2020年8月14日(金)21:00~22:30
開催レポート
第57回令和哲学カフェは268名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回でドゥルーズと尊厳の2日目となりました。
まず、ドゥルーズの紹介から会が進行していきました。ドゥルーズはニーチェ哲学の系譜を受け継ぐ哲学者でありますが、彼の哲学を一言で表すと「違いの哲学」といえます。そんなドゥルーズについて、哲学の歴史とともに整理していきました。
次に、今回のWHTのテーマ「尊厳を持続させるためにはどんな条件が必要なのか?」を討論していきました。
尊厳を持続させるためには、自分の尊厳についてだけではなく、相手も尊厳にさせることができる=尊厳関係がつくることができる、というのがNohさんの解析です。そのためには、瓶鳥の中の人の感情を理解し、どんな状況の人であっても、自分自身がニーチェのいう「海」となり、相手を尊厳関係に導けることなのです。
また、Q&Aのコーナーでも、ドゥルーズのキーワードである「違いの反復」「違いと同一性」に関する質問が多数あり、質問とNohさんの回答からドゥルーズ哲学への解析が深められました。
日本は曖昧にしていくことで人間関係を潤滑にさせていく時代が続きましたが、これからは主義主張ができない人は関係性をつくれない時代に突入していきます。自分の哲学を持つこと、そのうえで何をやろうとする人間なのかが明確になっていることが重要になってきます。
次回もドゥルーズと尊厳をテーマにお送りします。お楽しみに。
参加者の感想
自分の哲学を持ち主義主張すること、自分は何者であるかを明確に語ること、難しいなと感じました。日本人は、何でも曖昧にしてしまうイメージあるけれど、これだけはゆずれないことに関しては、真剣に主義主張し、納得いくまで膝をつきあわせて話し合っていたのかもしれないと感じました。(白窓軒さん)
同一性から、事件によって違いが生まれる。そのプロセスは、2が存在しない1から観ないと見えてこないけれど、哲学者たちの挑戦の意思を感じます。 同一性から違いが生まれるプロセスの理解によって、自ら事件を起こし違いを生み出せる人が、自分の尊厳を守れ、相手も尊厳にすることができ、尊厳関係を築いていけると思いました。(halcanさん)
人間力と人間関係力のように、尊厳と尊厳関係は切り離せないもの、その視点・論点が生まれるのを待つNoh先生に教育者のまなざしを感じました。
視聴しながらともに学ばせていただいています。
(輝夜さん)
今日もありがとうございました!
「全ての人のために、誰1人のためでもない」というニーチェの言葉から先生がおっしゃってた、今ここ全てを使い切る、そんな出会いができる人間になりたいと思いました。
みんながそんな生き方できたらどれだけ出会いが楽しくなるんだろう〜!
(みきてぃさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
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またのご参加をお待ちしております。
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