【第130回12月1日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー
令和哲学
AWARD
特異点ディスカバリー部門
山口 禎子さん
今日の特異点
第2期に入った令和哲学カフェ。2期の共通テーマは「イノベーション」。
そして、リレーされるファシリテーター2人目の長野さん。
今回のシリーズのテーマは「令和哲学と関係主義」でした。
今日のディスカッションもとても活発で、出演している5人が、
それぞれに意見を持ち、主義主張していることが、
とても素晴らしい光景だと感じました。
日常では、なかなか見かけることができない光景ですし、
ましてや、反論を直接本人に伝えて議論をしていくことは、ほとんど見かけません。
ただ、私はディスカッションを通して、
自分の中に何かモヤモヤする違和感を感じました。
そのモヤモヤは、長野さんのまとめの話で、
何だったのかがわかり、大きな気づきになりました。
今回のディスカッションのテーマは、
「アイデンティティ・方向性を見失った日本が、世界に新たな関係を構築できるのか?」でした。
実はこのテーマの中に、長野さんの意図した“ひっかけ”があったのです。
それは、「アイデンティティ・方向性を見失った日本が」
というように、主体に対してあえて規定した状態をテーマにして、
議論を出発しているというところです。
私がディスカッションを見ていて感じた違和感というのが、
まさにこの“ひっかけ”によって起こっていた現象でした。
お互い譲らず平行線の議論が続いていて、
それぞれの主張は活発だったのですが、
相手の言葉を使ってはいても、その言葉のイメージや概念を
自分のイメージ、概念に置き変えて論理展開しているというところ。
これはまさに、日常で起こるコミュニケーションの問題です。
長野さんが意図していた目的は、
「どんな認識姿勢で相手と出会うのか」
その実践と、お互いのコミュニケーションを通して磨き上げていくことを、カフェの中で再現したかったと。
私は、ちょっとした衝撃を受けました。
主義主張することだけでは相手の心を動かすことができず、
相手の認識、イメージが固定していることを気づかせていく姿勢、態度が
必要なんだと理解しました。
今回の「アイデンティティ、方向性を見失った日本」という
主体である“日本”をどう捉えるか。
その日本をみている背景にどんな相手の認識、イメージ、過去の体験・経験を
持っているのか?そこに対してアプローチし、
相手の認識、イメージが変わらない限り、議論は平行線のままなのです。
そう考えた時、頭の中に思い浮かんだ人は、令和哲学者のNohさんです。
Nohさんは日本の素晴らしさ、美しさ、そして可能性を25年間伝え続けています。
それは、ただ伝えて語っているだけではなかったことに気づきました。
まったく日本に関心もない、誇りもない、なんとも思ってない日本人に対して、
マイナス的な日本のイメージが、どんなきっかけや背景によって、
なぜそのようなイメージを持ってしまうのか。
そして、それによる悲しみ、苦しみの感情に寄り添い、
共感し続けてくれたからこそ、新しい日本のイメージに変えることができるのです。
私もその1人ですが、多くの日本人に日本の誇りを取り戻させ、
日本の可能性、日本のMISSIONを持つように25年間活動されています。
やり続けることの凄さを感じました。
私もそんな風に、人のイメージを広げ、認識に気づかせ、
可能性を拡げていける人間になりたいと思いました!
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