第58回 8/17 ドゥルーズと尊厳(3) 開催レポート


第58回令和哲学カフェ
ドゥルーズと尊厳(3)

2020年8月17日(月)21:00~22:30

開催レポート

第58回令和哲学カフェは、264名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回は「ドゥルーズと尊厳」の3日目で、「人間関係が持続されず壊れてしまう理由は何か?」をテーマに、WHTをしました。
5名の討論者がお互いの主義主張を否定したり、賛同したりする中で、「苦し紛れな発言をして自分の首を絞めてしまった」といった
本音が出て、視聴者からの「笑える」「爆」といったコメントが盛り上がった場面もありました。

ドゥルーズは「違い(差異)」について語っている哲学者ですが、実は今この瞬間も常に違いが生まれていて、今この瞬間の出会いによって、同じ相手でも昨日とは違う新しい関係がつくられる、だから、今ここを愛することだと言っているのがニーチェとドゥルーズだというNohさんの解説がありました。

仏教では諸行無常と言っているように、すべては常に変わっているので、関係も常に再構築しなければならないということです。
そして、過去から自由になって運命を愛し、今ここを愛することで、過去も現在も未来も統制することができる。それは、自分も愛し、相手も愛し、自分と相手との関係も愛することであり、昨日より今日、関係性をアップグレードさせていく姿勢が大事だということでした。

質問コーナーでは、尊厳についての質問があり、「存在する必要がないものが、存在するはずない。すべてが尊厳そのもの」という回答が印象的でした。

明日8月18日も、引き続きドゥルーズ哲学を深めていきます。
どうぞお楽しみに!

参加者の感想

尊厳関係を保てないのは、観点に固定されている事に気がついていないからだと感じました。
人間関係も今ここ生まれて壊れての連続なのだと分かりました。
そして、 今ここを愛すると言うことがドゥルーズの哲学であると、とても分かり易かったです。
(さりさん)

関係は常に‘’壊れて‘’いる。生まれては壊れ、壊れては生まれている。だから、関係は今ここで壊れ続けているし、作り続けられている。よい関係は今ここで決定される。つまり、意志によって生まれる。
(momoさん)

日常よくあるやり取りでいつの間にか論点がズレてしまったり、立場チェンジをせず自分の主義主張に固定して発言してしまうなど、それをNoh先生が全体の流れからわかりやすく解説してくれました。常に観点をゼロ化したところから脈略を掴んで話すことの大切さがわかりました。
(リョーマさん)

今この瞬間、いつも「はじめまして」。常に、ものすごい変化をしているのに脳で見たらそれもわからず、相手の尊厳を傷つけてしまう人間の涙も同時に感じました。
(てるさん)


たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。

もっとアンケートを見たい方は
令和哲学カフェコミュニティサイトをご覧ください。

またのご参加をお待ちしております。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。