第56回 8/13 ドゥルーズと尊厳(1) 開催レポート
ドゥルーズと尊厳(1)
2020年8月13日(木)21:00~22:30
開催レポート
第56回令和哲学カフェは、292名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
昨日から新たな「ドゥルーズと尊厳」というテーマが始まりました。
新メンバーが出揃い、WHTスタイルで「違いの意味価値とは?」というテーマから論じ合いました。
「出会いを楽しむ」「人類を進化させる」「多様性の創造」「認識を使い倒して楽しむ」
「限界を突破する」という5名の討論者のそれぞれの回答が出たあと、
自分の考えから自由自在になることで、お互いの主義主張を論破したり、応援したり、楽しみながら、論理の整理力、洞察力や気づきを深めました。
Nohさんからは次のような解析がありました。
人間は違いを認識しているふりをしているだけで、実は認識できていません。
私たちは、本当は違うのに、その違いを言語・概念で共通化して、あいまいに同一化するから、本当の違いがみえないし、それくらい繊細な観察ができない状態なのです。そして、本当に繊細にみればすべての言語・概念から自由になれると強調したのがニーチェとドゥルーズです。
繊細な認識を持てれば瞬間ごとに新しい自分になります。本当の違いの価値を認識できる出会いができれば、上昇が起こり、相手も自分も消えて融合が起きるのです。
Q&Aコーナーでは、
心をマスターする、統制するとはどういう意味かという質問に対して、認識主体と認識形式(観点)の結果物がこの現実だから、観点を生み出している海になること、と回答されました。
次回も、ドゥルーズと尊厳をお送りします。お楽しみに。
参加者の感想
本当の違いの意味価値がわかれば、本当の出会いの意味価値がより鮮明に理解できる、そんな印象でした。昨日テレビを見ていて、哲学をもたせないように番組ができていることを感じました。普段考えさせないように仕組まれているからこそ、わからないつまらない難しい眠いが発動しやすいのかなと思いました。共通と違いを明確にしていきたいです。ありがとうございました。(Kohさん)
違いの定義を追求することがこれほど深いとは!
違いがどこまで違いでどこまでが共通かこれがわかったら自分も相手も溶けるという表現がなるほど〜と思った。言語(単語)がイメージの違いを無理に一つに統合していることを理解して、今ここ全てが生まれていることをわかり認識を研ぎ澄ませていきたいと思いました。ドゥルーズの統一性を深めます。(心の石油王さん)
私たちは違いを言語とか概念で共通化して違うのに同化させてしまう。反復によって曖昧な同一化を起こしてしまい、本当の違いが見れない。だから認識しているふりをしているけど、相手が何を言っているかわからないんだ。
あ〜、またガツンとやられた。
次はドゥルーズ!カントやらニーチェやらこんなに日常に哲学者が出てきたことないよ。(momoさん)
「違い」の話。とても深かったです。いかに表面的にコミュニケーションをしているのか、合わせるしかしてないのか。認識を楽しむために必要なキーワード「違い」を正しく認識する、これを感じました。どこからが共通点でどこまでが違うのかが明確なら新しい出会いになる。クリエイティブが生まれる。なんだか、「違い」のイメージがめっちゃ変わりました。。すごい発見です。(あーちゃんさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
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