6月5日【第10回令和哲学カフェ】 哲学の美学-カント(5)


第10回令和哲学カフェ
哲学の美学-カント(5)
2020年6月5日(金)
21:00~22:30

開催報告

第10回令和哲学カフェは、274名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

はじめに10分講義でカント哲学について深めていきました。
数学や物理学などの純粋理性、「先験的総合判断」が絶対ではなく、予測不可能な世界・認識不可能な世界があることを示したカント。
これまでアメリカ大陸の発見、電波の発見、半導体の発見など様々な発見がありましたが、実はカントはそれらすべてを合わせた以上の発見をしたとNohさんは言い切っています。
それは人間の「認識形式」の発見。令和哲学(nTech)では、見える現象世界の裏の「レンズ」「観点」と言っています。
この「観点」はとても奥が深く、説明することが非常に難しい領域の世界です。それを教育体系化して誰もが理解できるようにしたのが令和哲学でもあります。

講義の後はお馴染みの集団コミュニケーション訓練ワーク「WHT(Widening Heart Technology)」を行いました。私たち人間の多くは、「この体が自分」という「思い込みの主体」で生きています。けれども、もっと引いてみると「事件の主体 」「解析の主体」があります。
その例として、ハエ・カエル・蛇・鷹・人間の絵を用いながら、認識主体の理解を深めるテーマについて5名の参加者が意見をだし、「AさんとBさんの意見の共通点は何か」「違いは何か」「融合できるのか」について、WHT独特の質問によるワークをしていきました。
参加者のコミュニケーション能力の進化が著しく、視聴者の方から感動の声がたくさん上がっていました。

質問コーナーでは、「カントとニーチェの違いは?」「意識と理性の違いは?」「人の話を聞けるようになるにはどのくらいトレーニングが必要か?
」「明治維新の時代にはどんな哲学があったのか?」など、興味深い質問が飛び交いました。

カント哲学を学ぼうと思ったら、「観点」の問題を明確に理解する必要があります。そして、観点がなぜ、どのように生まれたのか。その仕組みを知り、観点をゼロ化して、「無知の完全性」すなわち「知ってる世界から自由」になることで、お互いの観点を生かしあえる美しいチームプレーが可能になり、組織システムの進化が起きるのです。
それによって、これからは英雄ではなく、「英雄集団」が誕生する。
その英雄集団になる国こそ、日本。

哲学は難しいと思われる方が多いと思いますが、心のゆとりを持って楽しめたら難しくはない、とNohさんはおっしゃいます。
日本はモノづくりで進化発展してきた国なので、抽象的な概念に弱いという弱点がありますが、そこをカバーすることもできるのが令和哲学で、組織システムを進化させる新しい教育、新しい職業、新しい産業を具現化していくビジョンのもと、この令和哲学カフェを開催しています。

次回第11回目は、6月8日(月)21:00~22:30です。
ぜひお友達などお声掛けの上ご参加ください。お待ちしてます。

今週の予習

今週の令和哲学カフェでは、彼は18世紀を代表する近代哲学の祖と呼ばれる「カント(イマヌエル・カント(Immanuel Kantドイツ (1724年-1804)」から,令和哲学で哲学について深堀していきます。

哲学とは「人間とは何か」を探求する学問であるとカントは主張しています。カントを理解することを通して「人間とは何か」が見えてくる気がしませんか?

カントは『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の三批判書が有名です。中でも、「コペルニクス的転回」と呼ばれる認識論上の革命を起こした『純粋理性批判』は今回の令和哲学カフェのご参加では予備知識としてみておくとよいかと思います。
一体どこが革命的であったかを知ると今回の令和哲学カフェが2倍面白くなるでしょう。

カントを知るうえで押さえておきたいポイント

「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」

POINT! それまでの哲学でいわれてきた、人間の認識は対象を受け容れるものだとした認識論に対し、人間は対象を認識することはできず、人間の認識の主観が存在を構成するのだと説いたことです。このことから、人間の認識の限界を探求する近代の認識論が成立しました。

参考に観てくださいね
テーマに寄せて・・

“simple is the best beauty”

人類歴史は、美しさを追求してきました。


人間は美しくなりたいし、本当の美しい文化文明もつくりたいと願ってきました。
これまで生きる意味や価値を追求してた宗教の限界から、人類は科学の概念をもちいて豊かな世界をここまで創ってきました。
次の時代、令和では、宗教と科学を融合した美学の時代が始まることを提言します。美しさとは・美とは何なのか?を皆様と語り、それらを作るためにどうしたらいいのかを語る場にしたいと思います。

レポート&アンケート


またのご参加をお待ちしています。

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