【第96回10月9日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー
令和哲学
AWARD
特異点ディスカバリー部門
廣瀬 友紀さん
今日の特異点
違いの哲学ドゥルーズのことが、相対世界だけの世界での違いを言ってるのではなく
今ここ今ここの違いの反復だけがあることを語っていたのがドゥルーズだったのだと思いました。アインシュタインの相対性理論の世界での違い、目で見る世界や物理の世界での相対的な違いは浅いレベルの違いであって、ドゥルーズはもっと深いレベルの違いを言っていた人であることがわかりました。しかし、当時それを理解できる人がどれくらいいたのだろうか・・・と思いました。
令和哲学では、瓶鳥の外から思い込んでいく世界が違いを生むのだと、夢を見ているだけだと解析していますが、ドゥルーズはそこまでは明確に言い切れていませんでした。
令和哲学から見たら1間点、すごすぎる1だけがあり、それが夢を見ているんだ〜と、瓶鳥の外の同一性から瓶鳥の中は常に違いが生まれる、錯覚であり夢を見ている世界だという同一性と違いを同時に整理できてしまうのも、令和哲学のすごい点だと思います。
さらに、ドゥルーズの言ってる違いこそが「生命の強度である」というNohさんのコメントがとても面白いなと感じました。一人ひとりが違う観点・判断基準を持っているので、その思いの違いこそが生命の強度であり、個性でもあるということ。その違いが調和する世界が、令和の世界、ビューティフルハーモニーという美しい世界になるのだと思いました。
ドゥルーズは抽象的な違いにとどまらず、数学・物理学までをも取り入れた哲学者であったことからも、とても賢い人だったのだと感じ、当時の哲学者としても珍しかったのかなと勝手に思っています。ドゥルーズはきわめて独自の観点から自身の哲学を展開したという、異質な存在であったのかもしれません。
また、「反復」に対するイメージが、ドゥルーズによって変わったのがありました。反復というと、同一性を思いやすいのですが、違いの反復を言っていたのがドゥルーズでありました。それまでの同一性の哲学を全て否定して、違いの哲学、相対的真理を言ったドゥルーズの勇気がかっこいいなと思いました。
また、これから求められる組織の形態として、「リゾーム組織」が挙げられますが、これも一人ひとりが会社の社長でありながら、同時に他の人たちの会社の社員でもある。それが同時に何個も生まれる、そんな組織形態だと理解していますが、このリゾーム組織を作っていくにあたっても、ドゥルーズの違いの哲学をよく理解しておく必要があると感じ、これからの未来組織を作る上で欠かせない哲学者になるのではないかと感じています。
唯一の同一性である共通土台を持った人たちが、それぞれの生命の強度・個性による違いを活かした協力体制によって創っていく新しい組織・共同体こそ、これからの日本の商品になっていくことに確信を持ちました。
ドゥルーズと令和哲学のシリーズによって、違いと共通の整理がより明確になりました。
令和哲学カフェで、これからも哲学を身近なもの、実践できるものとして活用していける人が増えていくと嬉しいです。
ありがとうござました。
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