第97回 10/12 フロイトと令和哲学(1) 開催レポート


第97回令和哲学カフェ
フロイトと令和哲学(1)

2020年10月12日(月)21:00~22:30

開催レポート

第97回「フロイトと令和哲学」1日目の開催報告です。
WHTの新メンバー5名の自己紹介があり、おそらく最年少と思われる19歳の女子の姿も。
今回は1日目なので、Nohさんから約25分間、西洋哲学の流れとフロイトについて講義がありました。

以下、講義の概要を紹介します。

人間は動物だけど理性を持っていると思っていたところに、フロイトが出てきて、「人間は理性じゃなくて無意識の欲望に支配されている」と。フロイトは精神分析学を発明した。学問は共通や普遍の世界を材料にして切磋琢磨していくものだが、フロイトが開発したのは、人間の共通点ではなく、人間一人ひとりの夢の解析。
令和哲学では感情手術を開発してきたが、それがフロイトと繋がる。感情手術では、人間の精神エンジンがどういうものなのかを発見するようにさせる。ずっとそのエンジンの中にはまりこんでいる自分をみるので、「そこから出たい、自由になりたい」となる。

宇宙空間の中は、原因と結果の因果法則が働いている。
人間の自由意志はどうなるのか、自由になるためにはどうすればいいのか、瓶の中の鳥が自由になるためにはどうすればいいのか、の話に繋がる。哲学の本質はそのこと。
違う言葉で表現すれば、すべての存在を存在させ、その存在を進化発展させる原動力とは何か。万物の根源、宇宙の根源。何によって、時間・空間・存在・エネルギーが生まれるのか。それらを成り立たせいる究極の素材は何か。
そのことを昔の自然哲学者は、「水だ、火だ、原子だ」などいろんな形で言った。

ソクラテスは「無知の知」、知識の限界を一番よくわかった人。カントも純粋理性批判で、正しく知ってることは一つもないことを語っていた。なぜなら、我々が今見ている人間と人間の宇宙は認識の結果物だから。その結果物だけですべてをわかるはずない。
瓶もない、鳥もない、瓶鳥の外の宇宙の根源をわからなければならない。それをわかろうとしたのが哲学。

1900年にフロイトが精神分析学、夢の解釈を発表。人間の自然の状態は性的な欲望であり、そこに人間を理解する秘密があると。

以上の内容以外に、デカルトの「我思う故に我あり」の命題の話、真理と倫理について、カント・ヘーゲル・ニーチェ・ドゥルーズのそれぞれの哲学のポイント、フロイトの「エディプスコンプレックス」等の解説がありました。

<質問コーナー>※一部抜粋
Q:同一性、違い、違いの反復の流れを聞きたい
A:りんご、バナナ、コーヒーなどはみんな違うけど、食べ物という同一性がある。違いの中の共通点をひっぱって、新しい概念をつくる。そこに弱点がある。共通点以外は捨ててしまうので、それが偶発点になる。だから人間の概念を使って論理展開すれば、思った通りにならない。偶然が多すぎて統制できない。「1-間ー点」で全体から整理することが必要。

以上

参加者の感想

今日のフロイトの整理は、今までの哲学者の歴史を更にポイントを整理されて話されているように感じました。お話の中で、哲学者を理解するために「何を否定しているのかを分かることが大事」だという観点は、今後の哲学を勉強していくうえで大事な話だと感じました。一番おぉ!と思ったのは、デカルトの「我思う故に我あり」のワードを、「私は存在しない場所から考える、私は考えない場所に存在している」という意識と無意識をひっくり返したらその解析になるという話を聞いて、あまりにも斬新すぎる!解析に、さすが完全観察から観る人の解析は自由度が高く、すごい!と思いました。明日からのWHTが楽しみです。ありがとうございました。(Tamiさん)

今日の解説を聞いて無意識について、「私が存在していない場所から考える事が出来る」という内容は、本当に令和哲学を学ばなければ永遠に理解不能な世界で、哲学が難しい⇒もう学ばないパターンになってしまっていたなと改めて実感しました。逆に、これを理解して受け入れる事が出来る自分を嬉しく感じました。確実に成長してきているんだなと。まだまだ瓶鳥から出られていない私ですが、この学びを通して瓶鳥の外の世界に移動出来たらなと思います。今まで人生で拒否感を感じていた哲学という勉強に人生で一番真剣に聞けている自分にも、変化を感じています。この学びは人類全体ですべき学びであって、本当に貴重な学びの場に参加出来ている事に感謝の気持ちでいっぱいです。いつか、私も令和哲学を伝えられる人間に成長したいと思っています。(eraさん)

今日の解説を聞いて無意識について、「私が存在していない場所から考える事が出来る」という内容は、本当に令和哲学を学ばなければ永遠に理解不能な世界で、哲学が難しい⇒もう学ばないパターンになってしまっていたなと改めて実感しました。逆に、これを理解して受け入れる事が出来る自分を嬉しく感じました。確実に成長してきているんだなと。まだまだ瓶鳥から出られていない私ですが、この学びを通して瓶鳥の外の世界に移動出来たらなと思います。今まで人生で拒否感を感じていた哲学という勉強に人生で一番真剣に聞けている自分にも、変化を感じています。この学びは人類全体ですべき学びであって、本当に貴重な学びの場に参加出来ている事に感謝の気持ちでいっぱいです。いつか、私も令和哲学を伝えられる人間に成長したいと思っています。(あゆちゃんさん)     

人間の概念を使って論理展開をすれば、思い通りにならないことが当たり前。なぜなら、概念から捨てられた偶然が多過ぎるから、統制できない。これまでの人間の概念拡張の、人間のやり方では無理がある一という言葉が、印象的でした。ということは、これまで蓄積された情報知識経験則をall NOして、解析の主体そのものから事件の基本構造を観るのだと理解しました。特定の個人が経験体験するエネルギーの動きの中に、共通のパターンを見出す精神分析の世界観を知ることも興味深いです。本日もありがとうございました。(日々木弓絃さん)


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