【第222回4月23日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー


令和哲学
AWARD

特異点ディスカバリー部門

Taichiro Yamada

山田 太一郎さん

今日の特異点

人間として生きるとは?をじっくり考えて、深められるシリーズでした。
ファシリテーターのまゆまゆさんが歩んだ壮絶な道をたどりながら、
本質的なテーマでのディスカッションを重ねた連夜、それは一本の映画を観た時と同じような感覚を味わいました。

Noh先生は「今の時代の人間が考えなければならないテーマを全部使った。それを扱うのは大きな人だからだ。」
とおっしゃいましたが、まゆまゆさんが越えて来た限界の数がそれを表していますし、
普通なら自らの命を絶ってもおかしくはない状況をくぐりぬけた強さは生命の美しさ、そして内側のあるもっと深い所からくる魂の強さを感じさせられました。
生を選択して、またこの様に令和哲学と人生を絡めて生産と発信をしてくださり本当にありがとうございます。

「生きること、死ぬこと、生と死が終わることなく反復する理由、そして不老不死と不生不滅。」

身近な危機や限界と出会わなければ、この様なテーマを普段考えることはないし、
そうではない日常の繰り返しはどんどん感性は鈍く麻痺させていきます。

目先の仕事に追われて日々を過ごす生き方も、多様な生き方の一つであり間違いではないのでしょうが、
やはり人間として生まれ、思考が出来る状態であるのなら、日々の雑多から一歩抜けて深く静かに思惟をめぐらすのが大切な時間ではないでしょうか。
文化的で精神的な健康状態でならないと、これまでの生き方では窮屈さが増して、連動するように人間関係も循環しません。

それは、こころに余裕が生まれないからです。

その不安定なこころを埋めようと様々なレジャーに身を任せますが、一時の安堵や解放は得られはしますが、環境に依存する為に継続と持続に欠けます。
だから一番遠く、全く関係がない様に思えるこの本質的なテーマにアプローチして自ら答えが出せることは
実は一番こころが安定できる良法なのです。

その状態でこの現実と出会った時に、この現実がどれほど奇跡で神秘に溢れているか気づきましょう。
人間として人間で生まれ、人間として生きることがどれほど尊厳と歓喜に満ち溢れているのでしょう。
それらの人々が集まれば、より美しい社会をつくって後世へ残せるのでしょう。

私も過去に自分が何故生きているのか、その意味を知りたかったことがあります。
これは人間で生まれたのなら誰もが抱く疑問だと思います。
ですが周りに流されてついにその探究は諦めてしまう。
そのことが人生に何の意味があるのか、何よりも答えをみつけることが一生かけても可能かどうかわからない。
だから、危機や限界に出会った時ほどこの意味に触れあうチャンスであり、答えが出るまで延々と繰り返えします。
今回の人生だけでなく、生まれ変わってもです。

そうした運命だったり宿命的な命題を乗り越え、同じ様に乗り越えてきた人達と出会えるのは、奇跡以外に何と表現ができましょう。
特にこの時代ならそう、人と人のつながりが希薄になればなるほど、深いレベルでの出会いとつながりたいニーズが潜在から溢れ、これまでひとつになり切れなかった人類の涙、それを越えていく兆しが始まっているのだと感じさせられました。

今回のシリーズは全ての現象を源泉の動き、愛で包越してゆける力をNoh先生、まゆまゆさんをはじめ出演者の皆さまから教わり、
改めてあらゆるものが源泉動きひとつによる愛であるのだと認識させてくださいました。

人生は映画そのもの、これからも感動と愛に溢れた映画をつくり、演出し、そして上映していきたいと思います。

ありがとうございました。

 

令和哲学アワードの詳細はこちらより

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