【第31回7月9日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー


令和哲学
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特異点ディスカバリー部門

halcanさん

今日の特異点

7月9日、31回目の令和哲学カフェは、アンケートフェスというこれまでなかった新しい企画の回でしたね。
まさに496という「完全数」を成り立たせる31回目に相応しい回でした。

496という完全数は、1から31までの数を足した数であり、496を半分に割り続けると31になります。
また、かつて宇宙物理学者のジョン・シュワルツと、マイケル・グリーンが「超ひも理論」によって宇宙を解明しようと取り組み、相対性理論と素粒子理論の二つを矛盾なく説明することに難航していた際に、数式内に「496」が出現しはじめたとき両者が溶け合い始めたというのは、割と有名な話です。

――という数字の意味もあり、事前の視聴者アンケートに答えながら、いったいこの集められた多様な「観点」たちが一時間半の間にどう溶け合って料理されるのか、とても楽しみでした。

今回アンケートの結果をみんなで眺めてみることは、第1回から第30回の令和哲学カフェのなかで各テーマを通して「私たちが知ることができたことを、どのように成していくのか」という、次元の違う問いに向き合った瞬間と言えるのではないでしょうか。

何かに取り組む動きに集中しているときは、それそのものの成長や変化に気づきにくいけれど、ふとその外から内を観たときに、出発地点からどれだけ歩んできたのかや、私たちが何者で、何を知り、何を成し、何を希望しようとしているのかを改めて確認することができます。

以前に、それまでの軌跡を動画にしたものが流されたときも胸が熱くなりましたが、今回は振り返るのみならず、これから作るべき未来の形をみなさんと確認でき、勇気あるやっさんの意思によって「令和哲学カフェ」自体が次の次元への一歩を踏み出したことにとても感動しました。

リーダーとして立ち上がってくれたのはやっさんですが、それこそ海と魚の関係性を観たときに、令和哲学カフェを通して得たひとりひとりの抱く意思や感情が、やっさんという形で現実を創ったともいえると思います。

こうして見てみると、31回目は新しいフラクタルの始まりのようです。

地道に1回1回を重ね続けたからこそ生まれた一人一人の考えひとつ、感情ひとつが折り重なって今回の「アンケートフェス」という企画が立ち上がり、実行することによってその器にたくさんのエネルギーが集まりました。

それは1000人の侍が集結して動き出す未来に向かうためのエンジンであり、まさに真善美、そしての「その先」に取り組む世界ですね。

尊厳が破壊され続けた歴史の不連続を溶かして繋ぎ、自らが歴史と繋がった主人公として生きる在り方や先験的総合判断の使い方を、Nohさんは教えるではなく「見せて」くれているように私は感じています。

哲学なき現代社会という瓶のなかで観点の荒波に飲まれ、考えの海に溺れて疲弊し、寂しさや怒りに心身を支配されやすい環境に現代人は生きています。
瓶の外に出ることができたら、どれだけ社会や国が癒されるのでしょうか。そして、瓶の外から内に入り直し、この現実をどれだけ楽しみながら、力強く創造していけるでしょうか。

「今、1で生きる」、令和という日本オリジナルの概念と令和哲学を通して尊厳を取り戻し、自分で自分の尊厳を守れる侍が1000人結集し、輩出されたら…その未来を想像するだけでワクワクします。
Noh先生が仰るように日本から世界は変化することができるという確信が深まりましたし、それを待つのではなく自ら作る行動をしていきたいと熱い想いが、今私の胸には溢れています。

過去のどんな哲学者が何を言ったのかや哲学を論じるだけではなく、認識主体と認識形式、認識対象の関係性を知識で終わらせずに、「真の認識主体」として哲学を実践すること、「哲学する」ことがより強まってきた今回でした。

自分の人生にも人類の歴史にも直結する毎日の一時間半です。
これからもっと、動詞としての哲学が楽しくなっていくと思います。
みんなで令和を哲学していきましょう!

令和哲学アワードの詳細はこちらより

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