【第174回2月11日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー
令和哲学
AWARD
特異点ディスカバリー部門
八木 祐香さん
今日の特異点
秋田美心
真の美しい人間・関係性とは
ここまでの2日間では「わたしの心」をテーマに「自分が自分を、どんな自分だと決めつけているのか」そして「みんなの心」をテーマに「見張りあう監視社会」を見てきました。
3日目の今回は「真理の心」をテーマに、しんり~さんのプレゼンテーションから始まりました。
ここまでが、令和哲学でいう瓶の中だとしたら、「真理の心」はイメージ不可能、認識不可能、感じること不可能な瓶の外の世界であるということ。
そして、令和哲学を理解することによって、本来は自らの人生が無意味・無価値であることを理解し、無限のアイデンティティ-から、自らで意味付け価値付けして楽しんでいくことが可能になるということ。
そこから得られる個人の変化としては、自らの脳のクセやパターンが理解でき統制可能になり、人間が無限の可能性であることが理解できるから、一人でいてもいつもワクワクになること。
加えて人間関係の変化として、「コミュニケーションは、ずれるもの」と分かって諦めずに、ずれを明確に修正できるようになり、心理的安全性のある仲間ができることと話してくださいました。
その後、『これからの未来に一番美しい人間関係・組織モデルを教えてください』というテーマでWHTが始まり、出演者の皆さんから下記のような意見が出揃いました。
『お互いのことを応援しあえる関係性』
『健康な身体のような組織』
『哲学のあるリゾーム組織(筍のような共通土台の繋がりがある組織)』
『どれだけ人が増えても1対1の関係性を大事にする組織』
『愛ある関係性』
ここまでを聞いただけでも、かなりワクワクしている自分を感じました。
私自身が、有限アイデンティティーで自分を決めつけて、相手の目を気にして生きていく中で、
人間関係への強烈な諦めと、それに反比例した強烈な期待を抱いているので、ここに反応したのだと思います。
WHTの中で、みかりさんが仰ったメッセージが、とても印象的でした。
「本当に相手のことを尊重して相手の伝えたいことを受けとって、自分の伝えたいことを伝える関係性は今まで無かった。建前で合わすことはできても、本当に共有共感できて分かりあって想いを通じあって何かを生み出す関係性・組織をつくることは、ものすごく難しい。だからこそ、脳の限界を越えて、相手と向き合うこと、そこにチャレンジしていく時。」
我慢したり、合わせたり、空気を読んだり、曖昧にして逃げたり・・・日本人は表面上は平和に、ある程度繕うことはできます。
ただ、だからこそ蓄積されている涙があることを感じました。
私たちは、人間関係・組織に、そして心から繋がることに、どれだけ諦めてきているのでしょう。
その諦め・涙を、思い込みや愛や信頼といった、これまでの曖昧な理想論ではなく、論理とイメージの伴った技術で越えていけること。
その確信を持った人達が、人間の現状を客観的に観て、熱く本気で語るこの場に、とても魅力を感じました。
最後に、しんり~さんはご出身の秋田への想いも話してくださいました。
秋田は日本の中でも特に、鬱や自殺などが多い地域とのことです。
しんり~さんは、これまでもずっと秋田の可能性を見つめて活動を続けてこられました。
「ワースト1だからこそ可能性がある。そこがひっくり返ったら、モデル地域になる。」
その力強いメッセージからは「この身体が自分だ」という有限アイデンティティーを手放し、自由自在に境界線を引き、秋田をアイデンティティーとして映画を立ち上げている、しんり~さんが観えました。
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