【第147回1月5日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー


令和哲学
AWARD

特異点ディスカバリー部門

     Higuchi Tomomi

樋口 智美さん

今日の特異点

新年一発目の令和哲学カフェ。

目が覚めるような華やかな和装でファシリテーターしょこたんを含む6名出演者の自己紹介で始まりました。
普段私たちは洋服で生活しているため、和装に驚きと目新しさを感じることを差し引いても各々が美しく、日本人らしい堂々としたいでたちをしていることに大変感動しました。

高校の教員をされているしょこたんが選んだテーマは「教育」。
日本国憲法の話から始まり、教育という造語を作った人物の話、教員採用試験で出会って感動したという教育基本法の話もされました。私自身も教育基本法を初めて読んだのですが、この文章の内容通りの人間が育っていったらものすごくいい国が作れそうだなと感じました。

そして、WHT(ディスカッション形式)にて「学校にいた鬼(全力で倒したい鬼)は何でしたか?何故それを鬼だと思いましたか?」
という質問で世界で一番和やかな討論が始まりました。

なぜ和やかなのか。それは、観点の問題、脳の仕組みをわかっている人々だからこその話し合いだからです。
先のお題に対して、5人それぞれが意見を語り、内ひとりが語った内容に対して「ほめ」・「共感」・「否定」・「ウルトラ否定」の視点を持って意見を発します。
その際、否定やウルトラ否定もふつうなら身構えてしまうところ、形式的には否定になるけれども、相手を尊厳で見て伝えるので、いわゆる愛のあるフィードバックに置き換えられるのです。

また、今回はしょこたんというファシリテーターの人間性にもよるところが大きいのか、率直にわからないことはわからないと言うし、「今、頭真っ白です。少々お待ちください」の表示を掲げるなど思わずぷっと吹いてしまうような笑いがところどころにありファシリテーターの魅力を感じた会でもありました。

最後に動画のURLを紹介し、「どの先生もこれに悩んできた、解決するどころか複雑になっていく」と、終了後に早速動画を見てみたところ、おそらく全国の学校の先生の裏にあるやるせなさを感じて思わず涙してしまいました。子どもたちをのびのびと育てたいという想いで先生になったとしても、上からくる常識や規則によって、なぜそうしなければならないのかわからないまま、上が言っているからという理由で縛る。どうしたらいいのか。
誰が悪いという話ではない。これでは教育基本法にある「豊かな人間性と創造性を備えた人間」(一部抜粋)に成長することができるのか甚だ疑問です。

小学校・中学校にいい思い出はないという私自身の思いとつながって、子供の教育はもちろん、大人も新しい教育によって変化しなくてはならないなと年明けの令和哲学カフェを見て思った次第です。

令和哲学アワードの詳細はこちらより

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