【第139回12月15日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー
令和哲学
AWARD
特異点ディスカバリー部門
日々木 弓絃さん
今日の特異点
破壊のオーケストラへの挑戦。
二日目のスタートに、レナード・バーンスタインを登場させたことで、ファシリテーターのポジションが明確になりました。
指揮を振らずに指揮をする、音楽に埋没仕切ってしまうカリスマ性と、自己破壊に至る程の享楽性を併せ持つバーンスタイン。
この偉大なマイストロに、侍の無刀の心を重ね、
「全てを破壊し、全てを繋ぐんだ!」
ファシリテーター森さんの一貫した意志が伝わってきました。
そして
今回のキーワードは
「理解」と「破壊」
何のために理解するのか?
「解とは?」という問いを通して、「理解」という言葉のイメージを、さらりと反転させました。
この現実は、理解できないから説明できない、説明できないから統制できない、予測できない、期待できない…つまり理解なきところに希望などありゃしない。
理(秩序・道徳的規範)を、解(牛の角をばっさり刀で切り落とす、形あるものを破壊する)するところから、イノベーションを起こすのだと討論の方向性が観えた場面です。
〈討論のテーマ〉
何が何を破壊させるのか?
破壊の主体と対象とは?
ここでは、質問に対する更なる反転が起きました。
質問が答えを破壊させる、という新しいイメージに、ファシリテーター森さんも想定外の展開になったのではないでしょうか。
討論の終着点として、森さんが規定したのは一
「主体も対象も破壊する」
主体と対象を生んでいるのは、
ダイヤモンドよりも固く壊れない人間の固定観念=『観点』の破壊
全てを破壊し、主体も対象もない、存在不可能なZEROに戻ること。
さぁ、その時
わたしたちの前に立ちはだかるのは、ソフィスト・ゴルギアスの唱えた極端的懐疑主義です。
『何も存在しない。
たとえ存在するとしても、それを知ることはできない。
知り得たとしても、そのことを他人に伝えることはできない。』
完全学問であると言い切っている令和哲学は、懐疑主義をも超えていく希望の源泉となり得るのか?
異なる旋律を挟みながら、同じ旋律を何度も繰り返す輪舞曲(ロンド)。
異質性と同一性の反復から、イノベーションのアップグレードへ、新しいDNA創造へ向けた挑戦は続きます。
令和哲学アワードの詳細はこちらより
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