第89回 9/29 ニーチェと令和哲学(3) 開催レポート


第89回令和哲学カフェ
ニーチェと令和哲学(3)

2020年9月29(火)21:00~22:30

開催レポート

第89回「ニーチェと令和哲学」3日目の開催報告です。

今日のWHTのテーマは「自由になるための絶対条件とは?」でした。討論者5名がそれぞれ主義主張し、論破していきました。
「戦って勝利した人が得るのが自由だとしたら、何と戦うのか?」「周りの人たちがみんな詐欺師だったら自由になれるのか?」といった突っ込みもNohさんから入りました。

その後、ニーチェの自由の解析がありました。
「約束に対して責任をとること。自由=責任。内面の欲求欲望を制圧した上で、外の力を制圧した範囲が自由の領土になる。」

<質問コーナー>※一部抜粋

Q:感情をうまく出せない。
A:この世はすべて感情、エネルギー。感情表現を自分の頭の中に増やしていくこと。身近な人にアウトプットしてトレーニングすることが必要。

Q:自殺と切腹の違いは何か
A:武士道は死に方勝負。二度と負けないように負けた原因を刻み込む。悟りは、死に方の達人になること。常に今ここ生きたまま死んでいるから自殺する必要ない。脳のウィルスを完璧に統制できたときに生きたまま死ぬことができる。相手に勝った負けた、成功か失敗か、お金持ちになれるかなれないか。そんな小さい勝負をするから自殺する。人生は屈辱、悲惨、残酷。最悪の地獄を認識できたときに、今ここ最高の天国にひっくりかえせる。

参加者の感想

自由をこんなに求めているのに自由について考えた事が無かったと気づかされました。完全認識する事で、自由は求めるものではなく自分で作れるものだと意識が拡張しました。 今の教育についてどう変えていけるのか考えていきたいなと思いました。(さりさん)

ニーチェの中の自由と外の自由の話から自由を獲得することは簡単なことではないと思いました。現在、自由主義の世の中で生きていて自由という表現が当たり前にあるので、不自由さを感じる中でも歴史的にみればある程度の自由はある世の中だと思っていましたことに気づきました。その中で、今回の令和哲学カフェは自由を再考する機会になりました。最近有名な方の自殺も多いですが、有名になるほど不自由さを感じるようになってしまうという面も現代にはあるのかなと思いました。 本日もありがとうございました。(やぶさん)

人間一人ひとりを幸せにする教育が、日本に本当に必要ですね。「やりたい!」と感情が揺さぶられました。有名な女優さん、俳優さんたちの死を通して日本社会を変えて欲しいというメッセージ。胸に染みます。(かなえどんさん)     

自由とは勝ち取るもの。今までの歴史からそんなイメージがありました。勝ち取るという表現で表すこともできるけど、責任をとるという覚悟と実践、権力の意志への勝利ができた時に自由になれるというニーチェの自由を聞いた時に、Noh先生が問題を一掃することと、問題解決をすることの話をしてくれたのを思い出しました。この現実がいかに地獄なのかをわかり、その地獄を天国に変えることもできる認識。そこから現実に戻り勝負し、勢力を広げていく勝負。英雄産業がいかにすごい全ての解決につながる産業なのかを思いました。(たんぽぽさん)


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