第76回 9/10 ウィトゲンシュタインと言語(5) 開催レポート
ウィトゲンシュタインと言語(5)
2020年9月10日(木)21:00~22:30
開催レポート
今回は「ウィトゲンシュタインと言語」の最終日、まとめと質問道場です。
ウィトゲンシュタインは、言語で受け入れることができる世界と
できない世界を明確にわけることが、哲学の一番知恵があることだと規定してます。
「言語で表現できない世界を無理やり言語で表現してるから訳が分からなくなってしまう。
言葉で表現できない世界は、言葉で表現できないからこそ価値がある」
というのが前期の主張で、後期では、
「日常でどんな形で使えるのか」という要素命題の発見に失敗したことに気づきました。
それは、言葉の使い方で規定や意味価値が変わるということです。
例えば、日本人が日常的に利用している「大丈夫」も論語の意味は、全く違うものとなります。
言葉で表現できないことは実行で表せるようになっていくということです。
<質問コーナー>※一部抜粋
Q「役に立つ」の反対が「意味がある」ということがよくわからなかったので教えてください。
A「役に立つ」と言ったのは、全体像が分からないままで役に立とうとすること。
「意味がある」のは、全体像が分かるから、決めつけることも補うこともできるし、
どんな意味なのか定義もできるし、意味がある事件を起こすことも可能です。
自分が何やってるかわからないまま役に立つはかっこ悪い。
Qウィトゲンシュタインがやりたかったことは何でしょうか?
A現実世界を神秘神聖で受け取って、哲学の限界を言語を使ってオールクリアした。
積極的に主義主張はしていないが、言語にはまっている生き方を変えようとした。
次回の令和哲学カフェは、9月11日、新しくリニューアルしたカントと令和哲学についてです。
お楽しみに!
参加者の感想
皆さんの質問でより深まりました。言語に囚われている事に気がつき、日常は体の自分が自分であるという瓶の中から外に出られていない状態だと知り、ひとつのイメージをより明確にしていきたいと感じました。 そして、最後の今までのまとめの動画とても素敵でした!!(さりさん)
最後の5名の皆さんの感想が印象的で、凄く自分の中に響きました。 特に、りょうまさんの今まで、暗記した言葉を使っていて、そこに深い考えは無かった。無意識に言葉を使っていただけ。でも、WHTに参加して、自分の言葉で発する事が出来る様になった。 というコメントが、まさに、それが哲学を学ぶ意味価値なんだなと実感しました。 暗記知識を沢山学んで、知ったふりをして暗記言語でコミュニケーションをしている事に何も違和感を感じず、暗記すればするほど、親に褒められ、先生に褒められ、それが一番すべき事なんだと41年間人生を送っていました。 でも、令和哲学カフェで哲学を学ぶ事で、そして、今回のヴィトゥゲンシュタインを学ぶ事で、人間はそんなちっぽけな存在ではない。むしろ、言葉で表現できない世界が凄すぎる世界なんだと気付く事が大切なんだと。 今日で、何となく理解出来て気ましたが、もっと自分のものとして、令和哲学が語れるようになりたいと実感しました。(あゆちゃんさん)
日常でダメな小さい自分にどっぶり染まっていますが、令和哲学カフェに参加すると、そんな小さな自分じゃないじゃんと思い知ります。
言語で表せないものだと思いました。
日常で哲学を使いたい。
(ピナぱんさん)
今までを通して、西洋哲学の世界が少し見えた気がしました。Nohさんの解析とそして令和哲学を学んでいるから理解できるところもあるんだなと思いました。まだまだ難しくて追いついてないところもありますが、哲学に興味がなかったところから毎日夜令和哲学カフェに参加して自分自身の変化に驚いています。 哲学は言葉ではなく、行動で表すもの。これがすごく印象に残っている一つです。正しい間違っているという固定されたところから自由になって聞いていることにも気づきました。最後の令和哲学カフェの歴史動画も素晴らしかったです。みんなで作ってきた歴史が詰まっているなと胸が熱くなりました。 明日からも新シリーズでどんな風になるか楽しみです。
(はーりーさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
もっとアンケートを見たい方は
令和哲学カフェコミュニティサイトをご覧ください。
またのご参加をお待ちしております。
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