
第75回 9/9 ウィトゲンシュタインと言語(4) 開催レポート
ウィトゲンシュタインと言語(4)
2020年9月9日(水)21:00~22:30
開催レポート
令和哲学カフェ「ウィトゲンシュタインと言語」の4日目となりました。
今回は「意味とは何なのか」というテーマについてWHTを行い、深めていきました。
日本では、「役に立ちたい」と願う人が多くいます。役に立つという考えは、良く思われがちですが、実はとても受動的な姿勢でもあります。その反対である、主体性、能動性を発揮するということは、自分で意味をつくる生き方だと言えます。それが今までも紹介してきた、カント、ニーチェ、ドゥルーズ 、ウィトゲンシュタイン、フロイトに代表される哲学です。
今までは、意味があることに価値がある時代でした。これからは、意味がないことに価値がある時代になります。意味とは、伝統的な意味を全部ひっくり返すことであるとNohさんは解析します。だから、哲学は今までを全て否定することを通して、新しい概念を発見してきたのです。
また、今回もWHTでも活発な意見が飛び交い、何を言っても安心、安全の場であることが伝わる場でした。また、視聴者を楽しませる演出もあり、ディスカッションでは緊張感もありながら、和やかな気持ちにもなれる回となりました。
<質問コーナー>※一部抜粋
Q:nTechでいう「言語の限界」をウィトゲンシュタインはどのように解析し、どのように乗り越えたのでしょうか
A:ウィトゲンシュタインはメタ言語はつくっていない。哲学に言語を取り入れて、その言語の機能を鮮明にした。言語につかまれている世界は本物ではなく、勝手な言語の思い込み。それを「言語ゲーム」と表現した。哲学の対象がなくなってしまう、無知の世界であり、無意味の意味に到達したのがウィトゲンシュタイン。
次回は9月10日(木)21時からです。「ウィトゲンシュタインと言語」の最終回となります。どうぞお楽しみに!
参加者の感想
今日は哲学の歴史が織り込まれた英雄産業の解説が印象に残りました。日常の意識と思考に哲学的な考え方が実はすでに組み込まれていることを感じます。またそれらを整理することができる視点からみられる令和哲学のわかりやすさ!(白窓軒さん)
「意味とは?」日頃からよく使う言葉であり興味深いテーマでした。WHTを見ていて参加者の皆さんが回を増す毎に生き生きと発言され、和気藹々とされる姿が美しいなと思いました。(sanaさん)
役に立つ・・・ドキッとするフレーズです。目に見えるものの意味価値から、みえないもの、無意味の意味の時代。本当に新しい時代について語り合っていくことが尊いなと思います。目にみえるものに反応するとすべてが受動的に思えてきました。ありがとうございました。(たまいちゃんさん)
出演者の皆さんが俳優に見えました。人の役に立つエンジンで生きていた今までの自分にNO出しせず、これからは主体的にいろんな役割を演じて楽しめばいいんだと思えました。クラウドファンディングの達成もおめでとうございます!(しまさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
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またのご参加をお待ちしております。
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