6月10日【第13回令和哲学カフェ】 哲学の美学-カント(8)
テーマ「美学 #13」
哲学の美学-カント
2020年6月10日(水)
21:00~22:30
開催報告
終
第13回令和哲学カフェは、264名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
引き続き、「哲学」をテーマにした内容をお送りしています。
人間の心は不安や憤怒の感情を多く抱えています。そこで、今回のWHT(Widening Heart Technology)は「不安・憤怒は、どういう条件だったら希望に変わるのか?」をテーマに語っていきました。WHTを行なっていく中で、それぞれの観点が交差して混沌としながらも、最後にはNoh先生の整理によってまとめられていきました。
このテーマを整理するためには、「どんな条件で不安が生まれるのか?」「憤怒と不安がどんな違いがあるのか?」を理解する必要があります。不安は事実・現実がどういう状態なのか整理整頓がおきない、現在地がわからないことから出る感情です。憤怒はそうではなく、この現実にだまされていることがわかったときに出る感情です。それは、だまされるもんかー!という人間の尊厳への憤怒とNoh先生は解析しています。
認識対象はなく、認識する主体しかない、というのが昨日までの内容でした。そこから、存在全体がだます・だまされる世界であり、それら全てを構築している、すごすぎる世界を理解することが希望に反転するための鍵となってきます。
これからは心の時代です。私たちは時代の危機、文明の危機を突破できる、
素晴らしいワクワクの時代に生きています。心をマスターして、この危機をチャンスに変えていきましょう。
第14回は6月11日(木)、引き続きカントの『純粋理性批判』について語ります。どうぞお楽しみに。
今月の予習
今週の令和哲学カフェでは、彼は18世紀を代表する近代哲学の祖と呼ばれる「カント(イマヌエル・カント(Immanuel Kantドイツ (1724年-1804)」から,令和哲学で哲学について深堀していきます。
哲学とは「人間とは何か」を探求する学問であるとカントは主張しています。カントを理解することを通して「人間とは何か」が見えてくる気がしませんか?
カントは『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の三批判書が有名です。中でも、「コペルニクス的転回」と呼ばれる認識論上の革命を起こした『純粋理性批判』は今回の令和哲学カフェのご参加では予備知識としてみておくとよいかと思います。
一体どこが革命的であったかを知ると今回の令和哲学カフェが2倍面白くなるでしょう。
カントを知るうえで押さえておきたいポイント
「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」
POINT! それまでの哲学でいわれてきた、人間の認識は対象を受け容れるものだとした認識論に対し、人間は対象を認識することはできず、人間の認識の主観が存在を構成するのだと説いたことです。このことから、人間の認識の限界を探求する近代の認識論が成立しました。
“simple is the best beauty”
人類歴史は、美しさを追求してきました。
人間は美しくなりたいし、本当の美しい文化文明もつくりたいと願ってきました。
これまで生きる意味や価値を追求してた宗教の限界から、人類は科学の概念をもちいて豊かな世界をここまで創ってきました。
次の時代、令和では、宗教と科学を融合した美学の時代が始まることを提言します。美しさとは・美とは何なのか?を皆様と語り、それらを作るためにどうしたらいいのかを語る場にしたいと思います。
またのご参加をお待ちしています。
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