【9/18(月)】第781回 人間とは


開催レポート


今回は最初に、月曜日のサムライ小林隆人(たかとぅさん)さんより、『なぜ「人間とは?」を今この時代に考える必要があるのか?』のプレゼンがありました。
人類は「人間とは?」を探究する旅の途中であり、人間が意味価値を生産できないと言われるAI時代に必要なテーマであることを説明してもらいました。

月曜メンバー紹介後、引き続きたかとぅさんより「ディープラーニングとは何か?」のプレゼンがあり、AIがデータからパターンを「自己学習」する技術で、自力で特徴を抽出して問題を解決する技術であることを説明してもらいました。

月曜特派員の美談まどか(マドカ)さんより、『「PSYCHO-PASS(サイコパス)』から考える「人間とは?」』のプレゼンがありました。
「AIによって秩序だてられた社会とはどんな社会なのか?」をアニメの世界観を用いてプレゼンしていただきました。
シビュラシステム(AI)による監視システム/適正診断システムの世界成立までの流れや、その世界に生きる登場人物のセリフにより、「システムとは?人間とは?」を考えさせられる内容でした。

そして「現代社会のAI事情」のプレゼンを通して、現代社会で実際に起きている中国監視社会/AIマッチングサポートなどを紹介いただきました。プレゼンを通して、AIによる監視システム/適正診断システムがアニメの世界の他人事ではなく、今を生きる我々が「人間とは?」を考える必要性がより明確になりました。

次に今回のディスカッションテーマである
「AI時代に人間が主体性ある生き方をするためには何が必要か?」に対して、たかとぅより
「ドゥルーズにおける欺瞞の告発としての哲学(ドゥルーズ概論A)」のプレゼンがありました。
「錯覚発生のメカニズム」を明らかにすることが「欺瞞:神話や権力主体」を告発する抵抗手段になることを説明いただきました。

「AI時代に人間が主体性ある生き方をするためには何が必要か?」に対するディスカッションを通して、月曜メンバー5名+ドゥルーズの6階建ビルディングを以下のように作成しました。
 1階:この世の仕組み構造を知ること(マドカ)
 2階:錯覚のメカニズムを知ること(ドゥルーズ)
 3階:因果を超え得ること(なつき)
 4階:何者にも依存せず自ら存在すること(主体性が湧いてくる)(Ray)
 5階:史上最高の物語(反転ストーリが湧いてくる)(ゆっこ)
 6階:全人類と共有共感できるビジョン(カナン)

これを受けて令和哲学者ノ・ジェス氏よりディスカッションテーマに対して、
「自分=不可能性そのもの」であると知ることを出発点にした以下の解析を紹介いただきました。
AI時代に主体性ある生き方をするために令和哲学nTechでは、人間は不可能性そのものの自分を道具としてスクリーンの外に出ることができる。だから、人間の初期セッティングの仕組み/錯覚のメカニズムを知ることができ、因果超越して依存せず「源泉動き=無限大可能性そのもの」になれる。
だから、全人類の共感可能なビジョン・史上最高の物語を道具にして、宙船を創建できる。
これらができた時、みんなお祭りをしながら主体性のある生き方をすることができる。

最後のまとめではノ・ジェス氏より、AI時代・目の前の人がAIなのか人間なのか区別が不可能な時代が迫っており、その時には「どんな質問を投げるか」が重要になってくるとのお話がありました。

今後の令和哲学カフェでの1つ1つの「テーマ=質問」が今後も楽しみです!

参加者の感想は令和哲学カフェコミュニティサイトをご覧ください。

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  • コメント ( 1 )

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  1. graliontorile

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