6月16日【第16回令和哲学カフェ】 尊厳の美学(1)
第16回令和哲学カフェ
尊厳の美学(1)
2020年6月16日(火)21:00~22:30
開催報告
第16回令和哲学カフェは、292名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回より新シリーズ「尊厳」がテーマになります。ディスカッションメンバーの5名も一新し、それぞれの紹介から始まりました。
多くの現代人は生きる意味価値、成長概念、目標を喪失しています。こんな時代に人間はどう生きていけばいいのでしょうか?「人間とは何か」という哲学に対する答えを持っていないと、生きるのが大変な時代に、「尊厳」は重要なキーワードとなっています。
尊厳を理解するために、「尊厳死」を例として、Noh先生から説明がありました。植物人間となったら、人工呼吸器をつけることで延命措置をします。機械に依存して心臓機能や呼吸維持するという状況、すなわち自分の意思ではなく機械に依存しながら生きるとしたら、それは尊厳なのでしょうか?
こうした問題提起のあと、新しい5人のメンバーで、「尊厳関係とは何なのか。今の時代になぜ尊厳関係は必要なのか」についてWHT(Widening Heart Technology)を通してディスカッションを行いました。WHTで互いの観点を確認しながら、お金と尊厳関係どちらを選ぶのかという話題になりました。尊厳関係がお金の論理を超えるぐらい価値があるものならば、この時代の問題を解決できる鍵となります。
また、WHTの中で「自分の話に時間を使わせるのが申し訳ない」という発言から、人に迷惑をかけたくないという日本独特の文化も浮き彫りになりました。これは、太平洋戦争が終わり、さらに強烈になった日本の集団トラウマとして現れているとNoh先生は解析します。
このような今までの日本を卒業し、心の時代を牽引する日本となるためにも、目の前の敵を攻撃しながらも後ろの敵も感じ取る侍の心、目先で精一杯にならない侍の日本人を輩出していくことを令和哲学カフェでは目指しています。
次回6/17(水)は、「尊厳関係を構築するための絶対条件は何なのか?」をテーマに開催します。
どうぞお楽しみに!
開催にあたって
人間は何をどのように考えればいいのか?
人間は何を実践行動するべきか?
人間は何を希望することができるのか?
人間とは何なのか?
これらが今までの哲学における質問です。
“ガラスのビンを割ることなく、鳥を殺すことなく
ビンの中の鳥がビンの外にでて自由にはばたくためにはどうすればいいのか?”
第6回~第15回の令和哲学カフェでは、
この問を使って哲学・観点について、学びを深めてきました。
今までの内容をひとまとめにすると、
「人間はなにであるべきか?」
「人間は何で生きるべきか?」という質問に集約されます。
その質問の答えが、今回のテーマでもある「尊厳」です。
令和哲学では、
人間は尊厳で生きるべきであり、
人間は尊厳の存在であるべきだと、提唱しています。
では、いったい「尊厳」とは、何なのでしょうか?
今回はその尊厳について、コミュニケーションワークWHTを使って深めていきます。
令和哲学カフェ第1期 シリーズ第3弾「尊厳とは」
第1回 6月16日(火)21:00~22:30
第2回 6月17日(水)21:00~22:30
第3回 6月18日(木)21:00~22:30
第4回 6月22日(月)21:00~22:30
第5回 6月23日(火)21:00~22:30
“尊厳”こそが、ありとあらゆる人間関係の基礎となる
『Dignity』 ドナ・ヒックス著 ノ・ジェス監修
自分への、他者への理解を深めて幸福に生きるたったひとつの原則。
http://www.noh-jesu.com/book#book-dignity
テーマに寄せて・・
“simple is the best beauty”
人類歴史は、美しさを追求してきました。
人間は美しくなりたいし、本当の美しい文化文明もつくりたいと願ってきました。
これまで生きる意味や価値を追求してた宗教の限界から、人類は科学の概念をもちいて豊かな世界をここまで創ってきました。
次の時代、令和では、宗教と科学を融合した美学の時代が始まることを提言します。美しさとは・美とは何なのか?を皆様と語り、それらを作るためにどうしたらいいのかを語る場にしたいと思います。
またのご参加をお待ちしています。
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