第78回 9/14 カントと令和哲学(2) 開催レポート


第78回令和哲学カフェ
カントと令和哲学(2)

2020年9月14日(月)21:00~22:30

開催レポート

第78回令和哲学カフェは、「カントと令和哲学」の2日目。
最初にカントはどんな哲学者だったのか、Nohさんの解説がありました。

Noh:客観的真理・絶対的真理、宗教的な神がメジャーだった時代から近代革命が起きて、数学こそ宇宙を理解できる手段だと多くの人が思っている中で、カントは数学を人間学に変えた。数学がメジャーの時代には人間のポジションがなかったが、人間が中心軸を持つようにした。
客観的真理から主観的真理にパラダイムを変えて、人間一人ひとりが主体性、自発性、能動性を持って生きられるようにした。人間の尊厳を取り戻したのがカント。
彼は瓶の中と外(相対世界と絶対世界)をイコールにすることができなかった。それが令和哲学との違い。

そのあと、「共有」についての話がありました。
私たち人間は、”モノ”を共有する時代から、インターネットが登場して”情報知識”を共有する時代へ、そして今は”経験”を共有する時代へと移っていて、Youtubeやライブ配信がブーム。

WHTでは、「経験を共有する意味・目的とは?」「経験の共有の次にくるのは何の共有か?」という質問が投げられました。
5人の討論者それぞれが「承認欲求を求めている、今ここ何かを感じたい、生き方勝負」といった意見を主張し、特定の相手を論破したり応援したりすることを順番に繰り返して、テーマを深めていきました。そして、全員の観点を融合していくディスカッションを行いました。

Nohさんからは以下のようなコメントがありました。
Noh:皆、モデル探しをしている。どうすればいいのか、進むべき道がわからないから。モノの共有では、モノを作った相手が見えない。情報知識は、人が見えてくるけど、編集されたり演技が入るのが気持ち悪い。
ライブ配信、YouTubeなどは、ありのままの姿がバレる、実力そのままが出る。リアル感がある。

<質問コーナー>※一部抜粋
Q:どうすれば数学が好きになれますか?
A:AI時代に唯一残る学問は微分積分といえるくらい数学は大事。今の数学は心が入ってない。心が入って自分と繋がればワクワクする、好きになる。

Q:数学は1を規定できてないとはどういう意味ですか?
A:「数」とは何かをわかっていない。宇宙の根源、すべての概念の出発を規定できていない、説明できない。

次回は9月15日(火)となります。
どうぞお楽しみに!

参加者の感想

ありがとうございました!物商品→情報→経験の共有まで来ている今がなぜあるのか?と、これからは何を共有していくのか?考えたこともない面白い切り口でした!(amiさん)

みんな瓶鳥の中から出られないから感情を感じられない。その苦痛から、今ここを感じたい!という渇望が生まれてくるのだと思いました。だから経験体験を今ここ共有したい。これからは、もっと今ここを強烈に感じられるものが、流行ると思いました。(sayakaさん)

今日もありがとうございました。nOU、とても楽しみにしてました。さっそく入って一生懸命学んでいきたいと思います。(ゆうすけさん)     

共有するものが時代と共に変わっている中、ありのままを見せたい人、見たい人が増えているのが今の時代だと受け取りました。これからを予想する力はないですが、片鱗が見えたときにすぐにキャッチできるようにアンテナを貼り続けていきます。(じんさん)


たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。

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またのご参加をお待ちしております。

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