第129回〜第132回令和哲学と関係主義開催レポート（11/30〜12/4）

2020.12.06

開催レポート（12/4開催分）

「令和哲学と関係主義」の最終日である今回は、5名のWHT討論者に加え、令和哲学者ノ・ジェス氏が登場しました。

最初にファシリテーターの長野広樹さんが、ノさんとの出会いについて語った話がとても印象的でした。
現在は、「nTech（認識技術）×プログラミング」によるIT教育会社JeiGridを設立し、人間力、人間関係力、IT力を同時に育成する事業を展開している長野さんですが、学生時代には様々な危機感や葛藤に直面し、自殺まで考えていたそうです。
そんな中でのノさんとの奇跡的な出会い。
自身の経験をこの令和哲学カフェで体現したいという想いで、今回のファシリテーターのチャレンジをしていたそうです。

その後、質疑応答が行わました。

＜質疑応答＞※一部抜粋
Q：関係主義を西洋哲学を取り入れて整理したらどうなりますか？
A：存在があって、お互いの関係がどうなるか、になる。存在の前に、認識があり、思惟がある。「我思うゆえに我あり」は哲学の第一命題。
フッサールはそれを「関係を無視している、独立した個人のイメージがある。あなたの主体は偽物。関係を語らない主体は不完全だ」と。ハイデガーは、フッサールに対して「あなたが言っているところに意識はあるけど存在はない」と。彼は「現存在」「存在者」と言っている。
現代哲学者レヴィナスは、「他者の価値を認めることで本当の存在が理解できるだろう」、ドゥルーズは、「今この瞬間の関係性によって、今ここの存在が決定される」と言っている。

令和哲学でいう「関係」は「関係不可能」。ひとつの動きだけがあるから。関係不可能な世界から自分と他者が生まれること自体もすごく神秘神聖。その関係を一番美しい関係、意味価値があふれる関係にするためには、感動のストーリーがあること。
どのくらい多くの人を感動させるストーリー・事件があるのか。７７億を感動させる涙があれば、人と会うのが楽しくなる。令和哲学は、人間７００万年間の脳の時代を終わらせて、心の時代をつくりましょうと言っている。

Q：英雄産業のイメージをもっと聞きたい
A：イノベーションのこと。当然を破ること。すべての根本土台にある当然。それが「人間と人間の世界が存在している」。地球があるのは疑わない。自分が死んでも、太陽はなくならないと思ってる。その当然を切る。700万年間脳に支配されてきた心が、脳を完璧に統制できる。それがウルトライノベーション。その技術、コンテンツを持っている集団が英雄集団。
2021年になると、本格的に心人間の時代になって、具体的な形が見えてくる。
組織のイノベーションが必要。深い関係、尊厳関係。心が安心安定の上で、無限のやる気、チームプレーができること。

＜ノさんよりまとめ＞
令和哲学カフェ、132回目ですね。
25年前、自殺しかできない絶望のどん底だった。ここまで元気で、ここまで令和哲学を体系化できたのは、みなさんのバックアップがあったから。日本の文化文明がなければできなかった。恩返ししたいし、心時代をひらいていく心の国日本の立ち上げを見たい。

みなさんと出会って、我々がどんな関係をつくったのか。
地球上のたくさんの人間と人間の出会いの中で、一番美しい関係を超える美しい関係。700万年間のパラダイムを変える、脳に勝利する心時代を、ぜひみなさんとつくりたい。
長野くんが「令和哲学と関係主義」をやってくれて、私たちの出会いと関係、それを最高の宝のようにして。人類を代表して我々は出会っているし、関係構築してる。
全世界がコロナで絶望しているけど、大反転させるモデル日本を共につくっていきたい。
日本の底力でミラクル共につくっていきましょう。