第45回 7/29 ニーチェと哲学・観点(1)開催レポート
ニーチェと哲学・観点(1)
2020年7月29日(水)21:00~22:30
開催レポート
第45回令和哲学カフェは、284名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
今回はWHTスタイルで「深い考え、思惟をするための中心道具とは?」というテーマから入りました。「言語、出会い、意志、質問、心」という5名の討論者のそれぞれの回答が出たあと、お互いの主義主張を順番に否定するというトレーニングを行いました。
そのあと、「記憶」というキーワードがNohさんから出ました。
情報の記憶があるから深い思惟ができるということ、また、デカルト、カント、ヘーゲルは、理性という言葉を簡単に使ったが、ニーチェはそれを斬ったという話がありました。
人類歴史をみると、集団(共同体)が秩序をつくるために、戒律やルールに従わない者に痛みを与えたり残酷に殺したりすることで、強烈な恐怖を植え付けながら戒律やルールを記憶させ、理性を持つようにさせています。ニーチェはそれを奴隷道徳といい、超人になることを説きました。
最後は、世界を平和的にまとめる英雄集団が日本であること、そして、真理の刀を振る日本になってほしい、という熱いメッセージでしめくくられました。
明日7月30日も、引き続きニーチェ哲学を深めていきます。
どうぞお楽しみに!
参加者の感想
理性を働かせる大前提に記憶があると語って、今までの哲学を切ってしまったニーチェの革命意思を感じました。大前提を切る哲学のかっこよさも感じます。令和哲学は、カントが切った世界、ニーチェが切った世界、その大前提さえもすべて切って底上げしてしまう学問の完成、哲学の完成なのだと思いました。ありがとうございました。
(けんやさん)
人の思考を深める中心道具となりうるものは何か。人類は、記憶というものを歴史を賭けて高めてきて、その蓄積の結果として経験や記憶から得た、意味や価値に縛られて自由にれない。マクロでみなければ、自分の考えがどこからつくられているのかもわからずに生きていることになる、これは大きな問題だと思いました。
(Saraさん)
ありがとうございました。本日は、深い思惟をするための中心道具の話から、WHTで現地参加者の思惟を深めていくことや、記憶がなかったら、どのような罰があるのか?など今まで考えたことがないようなことを考えることができてとても面白かったです。 確かに今までは記憶でこの社会を作ってきたと言えますが、これからは記憶から自由になって記憶を上手に使う社会に変わる必要があると感じました。(reiさん)
深い思考ができるために「記憶」させることとの切り口から、カントとニーチェの語る世界の違いをみることができました。 全体主義、神を信じる世界から解くために、人間の野生を活用した「Ubermensch」。 いかに自分の人生を生きろ!と呼びかけたかったのか。ニーチェの叫びを感じるようでした。 今日から新しいメンバーで新鮮でした。 ありがとうございました。
(Akiさん)
たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。
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またのご参加をお待ちしております。
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