「特異点」ディスカバリー部門 エントリー【第16回6月16日分】
令和哲学AWARD
「特異点」ディスカバリー部門
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教育者に必要なもの。それは質問力です!
6月16日【第16回令和哲学カフェ】 尊厳の美学に参加させていただきました。昨日から新しいメンバーとテーマ『尊厳の美学』ということで、どんな風に展開されていくのか、楽しみにしていました。
今回私が注目したポイントは、Nohさんの質問能力です。テーマの立て方が本質的で抽象的なものだけに、日常生活や自分自身の成長に役立てることが難しいと思いやすいのですが、
いろんな角度から質問形式で投げかけてもらうことで、ただの視聴者ではなく、参加者として一緒に考え、楽しませて頂いています。
今回で言うと
『今の時代になぜ尊厳が必要なのか?』という質問によって時代背景と繋げて考えることで、意識が拡張され、尊厳とは何か?に対する主義主張が自己満足に終わらず、他人と共有共感するための思考が養われていきます。
その思考が社会性を身につけ、日常に落とし込み、使える智慧としての哲学に仕上げられます。
さらに、尊厳関係にお金という対称性を付けて対立構造をつくり、具体的に議論しやすい展開にもっていきます。
WHTのコミュニケーションワークで出演者の尊厳の主義主張を明確にし、ここから面白くなっていきます。
そう来たか〜と、思わず声にしてしまいました。
日本人は議論を嫌い曖昧にしますが、相反するものをひとつにしていくのが令和哲学でもありますから、共通点を導く思考も身につけることができるのです。
尊厳関係とお金のどちらを選択するか?という問いは
資本主義社会における課題への投げかけのように感じました。
私達は、常に質問がきたら質問の意図や意味を理解せず、条件反射で答えようとしてしまいます。なので、質問に対して答えがズレてしまったり、質問自体をわすれていたり、どんどんカオスに陥ります。
質問を深く理解できたら答えは自ずとみえてくるということも令和哲学カフェで学びました。
今回感じたのは、出演者の富士山にNohさんが執拗に質問し続けた背景でした。
私は今まで、Nohさんは質問を通してカオスを創っていると思っていましたが、
出演者は質問されることで、何が分っていて、分っていないのか、曖昧なことが整理され、話しの脈略が繋がって自分の考えの道が整理されていきます。
それを客観的に見ている私達も凄く学びになります。
まるで、ただの石にしか見えないその中に美しさを見出だす彫刻家のように感じられました。
Nohさんには、本人も気付いていない、思考や感情の道が観えているんでしょうね。
以前質問した際、Nohさんは、魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるという表現をされた事があるのですが、まさに、質問はその機能を果たしていました。
是非、教育者という立場の方には参加いただきたいと思います。
AWARD
特異点ディスカバリー部門
清水 麻由美さん
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