【第126回11月25日分】「特異点」ディスカバリー部門 エントリー


令和哲学
AWARD

特異点ディスカバリー部門

    Shimizu Mayumi

清水 麻由美さん

今日の特異点

今の時代に生きる知恵 ニーチェ編の第3回

ニーチェに恋をしたという、長岡美妃さんのファシリテートで始まった令和哲学カフェ3日目。

私が個人的に一番語りたいと思っていたテーマ『死』でもあったので、凄く心に沁みるそして、魂に響くものありました。

今回も、美妃さんの経験をもとに、次のような問いがなげられました。

22歳の青年が骨肉腫で死を間近に病院のベットで寝ている。そこに、医師の美妃さんが来て、『自分の人生を振り返って何を感じていますか?』と。

皆さんが同じ状況になったとシュミレーションしてみたら、どう答えますか?

死はネガティヴでタブーなことだと思われがちですが、誰もが平等に与えられたものです。

人間は生き方にフォーカスして死に方について考えたり、ましてや討論する機会なんてほとんどありません。

でも生と死は表裏一体。死を目の前にした時にその人の生き様が誤魔化しようなく、そのまま現れるということが5人の出演者と美妃さんの真剣WHTで観ることができました。

一周目では、まだ、死ぬまでの時間がある中で、出来ることのコメントだったのですが、

そこに、さらに、22歳の青年の応えた言葉が、良い緊張感をつくりました。

その青年は美妃さんの問いに対して
 『後悔はない。なぜならソウルのダンスという魂の震える出会いをし、そこに自分自身をささげることがてきた。』と。

その応えを聞いた時の衝撃をニーチェのどんな苦境の中でも自分の人生を受け入れ愛する アモールファティ
と重ねて表現されていました。

明日がない、自分の身体を動かす事も出来ない、その状況下で何を思うのか?
とさらに追い詰められたときに、場が変わりました。そして、

これまでの人生で魂の震える出会いはあったのか?
という、裏に隠されたメッセージが浮き上がってきたのです。

物理的な身体の死を受け入れたときに、人間の精神が耀き、その日本の一番深い神秘で神聖な心の世界と繋がる瞬間なんだと思いました。これは私が感じた世界ですが、侍が呼吸してる、ぴーんと張った心地よい緊張感がそこにはありました。

出演者がそれぞれの人生を振り返り語り始めました。

・誰に何を言われた訳でもなく、この私が一番知りたいと探していたものとの歓喜の出会い。

・娘さんと過ごした時間の中で紡いできたものが、色褪せず輝いていて、いつもいつも息吹いている。

・令和哲学に出会うまでは、感情がなかった、一番身近な奥様が癌の検査受けることになった時に初めていろいろ考えたこと。だから沢山の人との繋がりをもつことが大事だと。

・10代で、世界平和を願いはすれど、その限界を感じ絶望の中でnTechと出会い解決策と出会い号泣したこと。それが今おもえば人生かけて知りたかったことだった。

死とは時間がない、自分という存在がないことを意味することです。生きていること、存在していること、時間があることを大前提に、より良く生きる為には?という問いの中で私達は生きてきました。

私の個人的なことではあるのですが、父が今、まさに、22歳の青年と同じような状態で入院していて、コロナ禍ということで会うこともできません。

家族として、どうそのことを整理すればいいのか、日常の忙しさに流されながら、もやもやと日々を過ごしていた時に、今回のような、問いと出会い、気付かされました。

生き方ではなく、死に方に認識のベクトルを反転した時、世界が変わることを。

まさに、プレゼンで話していた、ディオニュソス的世界観でした。

それは、令和哲学でいつも言われていた、目で見ちゃダメということでもあり、今ここ完全死ということともつながりました。
と、同時に、今ここ、生きる。今ここの一点に全てを投じて、全て燃やし尽くす。そういうふうに自然と生き様が変わることなんだと。

不思議とその夜は、穏やかな気持ちで眠りにつくことがでしました。

次回もどんな場になるのか楽しみにしています。

令和哲学アワードの詳細はこちらより

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