日本の今を知る:「反出生主義」生まれてこないほうがよかったのか


私たちは「生まれてこないほうが良かったのか?」哲学者・森岡正博氏が「反出生主義」を新著で扱う理由

BUSINESS INSIDER JAPAN掲載

この記事のポイント

最近、SNSでは「反出生」や、英語名を省略した「アンナタ」という言葉が広く使われ始め「反出生主義」という言葉が、注目を集めています。

「反出生主義」とは“私は生まれてこないほうがよかった”、“苦しみのあるこの世界に子どもを産まないほうがいい”という考え方のことです。

哲学者の紹介

森岡 正博(もりおか まさひろ)

日本の哲学者。早稲田大学人間科学部教授。生と死を総合的に探求する生命学を提唱。2006年より「生命の哲学」という新しい哲学ジャンルを提唱している。

1977年東京大学入学。当初は物理学と数学を学んだが、後に哲学・倫理学に転じた。大学院ではヴィトゲンシュタイン後期哲学とともに、当時登場してきた生命倫理学と環境倫理学を専攻した。

森岡正博の思想哲学や活動

【主な著者や活動】

『宗教なき時代を生きるために』1995年に東京で起きたオウム真理教事件を哲学的・心理学的に扱ったもの。
『意識通信』はコンピュータ通信時代の深層意識の交流について議論したものである(1993年電気通信普及財団テレコム社会科学賞受賞)。

2003年『無痛文明論』出版。
現代文明において、痛みと苦しみを避け続けようとする絶え間ない運動が人々から喜びを奪っている様を批判したもの。
2005年、ロリコン・男の不感症など男性の性の暗部を描いた『感じない男』が刊行され話題。
2008年『草食系男子の恋愛学』が刊行、「草食系男子」が流行語となるのを手助けし世界に報道された。
2013年『まんが 哲学入門』刊行。

臓器移植法改正において脳死者本人の意思表示を必要条件とする立場を取り、小児科医と共に「子どもの意思表示を前提とする臓器移植法改正案の提言」を発表。

Wikipediaキーコンセプトに、特徴的な思想哲学がまとまっています。関係性や繋がりを重要視されています。

記者がみる!令和哲学とつながるポイント

令和哲学でも、瓶鳥の中の体が自分の人間の生き方について、
「死ねないから生きている状態」と表現しますが、「反出生主義」はまさしくこのことを伝えており、この思想は2500年の歴史をもつと森岡先生の本に書かれています。

また「鬼滅の刃」について、死ねないから生きている状態は死、と令和哲学の解析が入っていて、旬な話題です。

この瓶鳥の中の生き方の地獄の思い方について、
具体的に社会で話題になっている一例として、皆さんに共有したいとご紹介しました。

以下、森岡先生のインタビュー記事より抜粋

自分の人生に不満はなくても、「反出生主義」に共感する人がいる。条件付きの「こんな人生なら生まれてこなければよかった」ではなく、本質的に「生きる価値」について疑いの目を向ける人がいる。
これは実は多くの人が抱えている、「真正の哲学的問題」である可能性がある。
「生まれてこなければよかった」という思いに縛られないように生きていくにはどうすればいいか、哲学の道を通して考えたい、というのが私のスタンスです。

私がニーチェから学んだところ「この生命世界で起きていることは善悪を超えている」というのが、ニーチェの最終的な思想の一つです。我々が生まれ、生き、死んでいく「生成」の世界で起きていることは、根本的に善悪を超えているのだという気づきは、とても重要だと思います。

https://www.businessinsider.jp/post-222520

この記事のライター

松岡 千春(Matsuoka Chiharu)
nClinic 認識コンサルタント/薬剤師

東京薬科大学卒。幼少期から「人は何故足を引っ張り合うのか」等、人間・教育・社会システムなどに様々な問題意識を持つ。
大手企業の健康管理部門に薬剤師として勤め、メンタルヘルスにも関わる中、企業内システムの矛盾を是正。nTechとの出会いから「理想を諦めるのではなく、理想が実現する」社会づくりに、日々精力的に活動中。
パーソナルセッションは述べ2000人以上、個人や集団の認識からの変化を案内するプログラム開発に携わる。

参考記事
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E6%AD%A3%E5%8D%9A
https://www.businessinsider.jp/post-222520

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