日本の哲学者紹介:古田徹也


今回の哲学者

古田 徹也

熊本県水俣市生まれ。2002年東京大学文学部倫理学科卒業、2008年同大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。2011年「何が真理という概念を構成するのか :ウィトゲンシュタインの人間論研究に向けて」で、博士(文学)。2013年新潟大学人文社会・教育科学系准教授、2017年専修大学文学部准教授を経て、2019年東京大学大学院人文社会系研究科准教授。放送大学客員准教授も務める。2019年『言葉の魂の哲学』でサントリー学芸賞受賞。専門は現代哲学、現代倫理学。研究において特に重点を置いているのはルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン。

古田 徹也の書籍紹介

【著書】

・『不道徳的倫理学講義――人生にとって運とは何か』(ちくま新書、2019年)

・『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(角川選書、2019年)

・『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ、2018年)

・『それは私がしたことなのか――行為の哲学入門』(新曜社、2013年)ほか

【翻訳】

・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社)ほか

古田 徹也の活動や影響

記者がみる!令和哲学とつながるポイント

今現在41歳という若さで、哲学者として日本で活躍し、哲学を社会生活の中で一般の方々に身近なものにしようと積極的に発信している。

以下、東京大学HPより。

准教授  古田 徹也  (倫理学研究室)

所属

  • 【思想文化学科】倫理学専修課程
  • 【基礎文化研究専攻】倫理学専門分野

 英語圏とドイツ語圏における近現代の哲学・倫理学全般を研究しているが、特に重点を置いて取り組んでいるのはルートウィヒ・ウィトゲンシュタインである。彼の思考の全体像を把握する試みを中心軸に据えつつ、主に倫理学的関心の下で、関連する言語論や心の哲学、行為論といった分野に関する研究も展開している。その方向性は大きく分けて、ウィトゲンシュタインの「以後」と「以前」に分かれる。「以後」に関しては、主にドナルド・デイヴィドソン、スタンリー・カヴェル、バーナード・ウィリアムズといった、ウィトゲンシュタインの影響を受けた英語圏の哲学者・倫理学者の思考を検討している。また、「以前」に関しては、ゲーテ、ショーペンハウアー、カール・クラウスといった人物がウィトゲンシュタインに与えた影響および相違と、そこから見えてくる視角を追っている。

 さらに近年では、運と道徳の相克、また、懐疑論と実在論の相克という大枠の問題圏をめぐって、古代から現代に至る倫理思想史全体を振り返る作業も進めている。

この記事のライター

松岡 千春(Matsuoka Chiharu)
nClinic 認識コンサルタント/薬剤師

東京薬科大学卒。幼少期から「人は何故足を引っ張り合うのか」等、人間・教育・社会システムなどに様々な問題意識を持つ。
大手企業の健康管理部門に薬剤師として勤め、メンタルヘルスにも関わる中、企業内システムの矛盾を是正。nTechとの出会いから「理想を諦めるのではなく、理想が実現する」社会づくりに、日々精力的に活動中。
パーソナルセッションは述べ2000人以上、個人や集団の認識からの変化を案内するプログラム開発に携わる。

参考記事

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/teacher/database/7340.html

https://images.app.goo.gl/SnBzdJuEhKWbcVG5A

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