世界の哲学者紹介:ジャック・アタリ


今回の哲学者

ジャック・アタリ

経済学者・思想家・作家で、1943年アルジェリア生まれのフランス人です。エコール・ポリテクニークおよびフランス国立行政学院(ENA)卒業されています。

ジャック・アタリの思想哲学

研究・執筆は、科学技術、経済、思想、地政学、価値観など、未来に関する多様な分野に及び、世界的ベストセラー『21世紀の歴史』ほか80冊以上の著書が22カ国語に翻訳されています。世界各地のオーケストラで指揮者を務めたこともあります。

ジャック・アタリの活動や影響

81 ~ 90年までミッテラン仏大統領特別補佐官を務めて以来、歴代フランス大統領のアドバイザーを務めています。91 ~ 93年欧州復興開発銀行の初代総裁を務めました。98 年には、低所得層・貧困層向けにマイクロファイナンスを提供するNGO「ポジティブ・プラネット」を設立します。中東、アフリカなど20カ国以上で活動を展開し、これまで1100 万人の小規模個人事業主を財政的・技術的に支援してきました。

記者がみる!令和哲学とつながるポイント

ジャック・アタリは、今年NHKの「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」で、歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリらと共にインタビューを受けられました。日本でも、大きな枠組みでの未来預言者として受け止められています。インタビューでのジャック・アタリの言葉を紹介します。

「私は人類すべてがこの戦いに勝てると考えています。自分たちの安全のために最善を尽くし、世界規模で経済を変革させていくことができればきっと勝てるでしょう。今の状況は私が「ポジティブ経済」と呼ぶものに向かうとても良いチャンスだと思っています。ポジティブ経済とは、長期的な視野に立ち、私が「命の産業」と呼ぶものに重点をおく経済です。生きるために必要な、食料、医療、教育、情報、研究、イノベーション、デジタルなどの産業です。生きるのに本当に必要なものに集中することです。」

ジャック・アタリが言う、命の産業は、正しく、令和哲学カフェの英雄産業
と繋がるように思います。

さらに、ジャック・アタリは、今年、五井平和財で、五井平和賞を受賞され、11/21日、14時から15時45分の無料オンライントークセッションに出演されます。

参考記事

https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/PVVG5MVMGG/

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