第48回 8/3 ニーチェと哲学・観点(4)開催レポート


第48回令和哲学カフェ
ニーチェと哲学・観点(4)

2020年8月3日(月)21:00~22:30

開催レポート

第48回令和哲学カフェは、「ニーチェと哲学・観点」の4日目。こちらは10日間かけて内容を深めていきます。

今回のWHTのテーマは「偶然と必然」でした。
「COVID19が引き起こしているパンデミックは偶然か必然か」、さらに「宇宙誕生は偶然か必然」という質問が投げられ、5人の討論者はそれぞれどちらかを回答し、その理由も主張し合いました。
そして、お互い相手をつぶす観点を投げたり、5人の主張を融合する観点をディスカッションしたりしました。

Nohさんのまとめでは、偶然と必然を分けているのは、脳の道具である言語で、言語が統合できないように邪魔している、という説明がありました。
つまり、偶然と必然は100円玉の表と裏の関係のように、お互いがないと成立しないものだけれど、偶然と必然を統合する言語がない、ということです。ですから、考えだけでなく、考えの道具である言語もみなければならないということです。

また、例えば「人間が必ず死ぬことは必然、いつどこでどのように死ぬかは偶然」という論理は、身体を認識主体とする脳からみた一般常識として成立するかもしれませんが、それは、生も死もない観点からみたら成り立たなくなります。
カント哲学のパートで、認識主体を3つで整理しましたが、身体を主体と考える思い込みの主体からみるのか、エネルギーアルゴリズムである事件の主体からみるのか、大自由の心である解析の主体からみるのか、3つの主体を全部貫いてみるのかによって、偶然と必然に対する考えもまったく変わってきてしまうのです。

質問コーナーでは、ニーチェが説いた「権力の意思」は、政治権力のような権力ではなく、今ここ目の前の全ての状況を統制する力、尊厳権力として働くことが重要だという話がありました。

次回の令和哲学カフェは、8/4(火)21時から開催します。
どうぞお楽しみに!

参加者の感想

全てのことは必然だと思っていました。小さな選択の積み重ねで今があるから。厳密には、作り上げたホログラムですが。偶然と必然は表裏一体。やはり物事はそういえものなのだと、例えがスッと入ってきました。皆さんの意見もどんどんシャープになって楽しかったです。(Yuraさん)

偶然と必然。日常から起こること、今、目の前に現れていることをよくこんな風に考えていたので自分には興味深いテーマでした。今、目の前のことに感謝の気持ちになりました。今夜も令和哲学カフェのみなさんありがとうございました。(ピナぱんさん)

めちゃハイレベルなテーマで思考がスパークしました(汗)明日の展開が楽しみです。(GOSANさん)

ありがとうございました。皆さんの表情を見てると、成長を感じますね。見ていて楽しいディスカッションでした。(Madokaさん)


たくさんのご感想をお寄せ頂き
ありがとうございました。

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令和哲学カフェコミュニティサイトをご覧ください。

またのご参加をお待ちしております。

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