「特異点」ディスカバリー部門初エントリー発表!


令和哲学AWARD
「特異点」ディスカバリー部門
エントリー


昨日の令和哲学カフェ(6月3日 第8回)は、「哲学とは何なのか?」「なぜ哲学が必要なのか?」をカント哲学を中心に、共に深める内容でした。

そしてWHTというコミュニケーションワークではNohさんから「観点とは何ですか?」「なぜ観点が必要ですか?」というテーマで5人の参加者の方と深めていきました。

正直私は「なんとNohさんは難しいテーマを設定するんだろうか」と思いましたし、実際に参加された人たちもとても苦労していたように思いました。

それで「いやーNohさんはこれをどうまとめるつもりなんだろうか」とだんだん不安になっていったんですが、それらの思いはその後のNohさんの整理ですべてが大反転しました。その深すぎる意図を目の当たりにして、私は鳥肌が立ってしまいました。

Nohさんはあえてカフェ全体で参加者や視聴者にカオスを作ってくれていたんです。本当に驚きました。

まとめに入るとNohさんはこう話し始められました。
「観点が何なのか。なぜ必要なのか、かなり難しかったですよね。これは簡単じゃないことなんです。」
「カントはこれを発見して、カント以前の全ての哲学を完璧に整理整頓してしまったんです。」
「それはカントによって形而上学が終焉を迎え、ポストモダニズムが始まったということであり、真理の基準点を客観性から主体性に移動させ、人間一人一人の主体性を強化させる今の時代の個人主義をスタートさせる礎がカントによって作られたということです。」
「そして実は、現在我々が遭遇しているコロナの危機を反転させるキーワードも観点なんです。」

私はこれらの話を聞いてNohさんが本当に参加した全員にカントのこと、観点のことを理解してほしくてあえてカオスを作ってくれていたことがよく分かりましたし、逆に初めからこの話をきいても「へーそうなんだ」くらいで終わっていた気がします。

おかげで私はもっと哲学のこと、観点のこと、カントのことを知りたくなりましたし、なぜそれがコロナの危機を反転させるキーワードなのかも理解したいと思えるようになりました。

ただの一方的なインプットだけで終わらない令和哲学カフェの形式だからこそここまで感じることができたと思えました。また次回もどんな内容になるのかとても楽しみです。

令和哲学
AWARD

特異点ディスカバリー部門

Auther : Ryota Tomizawa

冨沢 亮太 さん

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